銀河宇宙線ヘリウム高精度観測に成功
記事公開日:2023.05.09
銀河宇宙線ヘリウム高精度観測に成功
CALETは2015年8月から約7年間の観測データを用い、銀河宇宙線のヘリウムのエネルギースペクトルを250テラ電子ボルトまで高精度に測定し、30テラ電子ボルト以上の領域でエネルギースペクトル軟化の兆候を観測しました。2023年4月27日に国際学術雑誌「Physical Review Letters」(オンライン版)に、掲載されました。
図:CALETにより40ギガ電子ボルトから250テラ電子ボルトの領域で得られたヘリウムのエネルギースペクトルの観測結果(赤点)と、他実験の観測との比較。エネルギーが大きくなるにつれ急激に少なくなるスペクトルの構造を調べるため、図の縦軸にはエネルギーの2.6乗が積算されている。
早稲田大学リリース
https://www.waseda.jp/top/news/90050 (日本語)
https://www.waseda.jp/top/en/news/77904 (English)
JAXAリリース
https://humans-in-space.jaxa.jp/kibouser/pickout/73622.html
EurekAlert!
https://www.eurekalert.org/news-releases/990440
論文情報
- 雑誌名:Physical Review Letters 130, 171002, (2023)
- 論文名:Direct Measurement of the Cosmic-Ray Helium Spectrum from 40 GeV to 250 TeV with the Calorimetric Electron Telescope on the International Space Station
- 著者名:O. Adriani et al. (CALET Collaboration), Corresponding Authors: K. Kobayashi, P. Brogi
- DOI:10.1103/PhysRevLett.130.171002