プロジェクト概要
CALET – CALorimetric Electron Telescope
(カロリメータ型宇宙電子線望遠鏡)
CALETとは、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験モジュール「きぼう」の船外実験プラットフォームに設置し。宇宙における高エネルギー現象の体系的解明と暗黒物質の検出を目的とする宇宙線観測装置の開発研究プロジェクトです。
CALET、早稲田大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同プロジェクト(表参照)であり、平成22年に有人宇宙環境利用ミッション本部(現有人宇宙部門)にプロジェクトチームが発足し、開発を開始しました。そして、平成27年3月に開発完了審査を終え,平成27年8月16日に「こうのとり」5号機で打ち上げ、国際宇宙ステーションに本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームで2年以上5年(目標)の観測を予定しています。観測装置のモニターをJAXAつくば宇宙センターで実施し、科学観測及びデータ解析を早稲田大学において行います。サイエンスチームには、日本、イタリア及び米国から約90名の研究者が参加しています。
ミッション名 | 高エネルギー電子、ガンマ線観測装置 (CALET: CALorimetric Electron Telescope) |
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提案機関 | 早稲田大学 |
代表研究者 | 鳥居 祥二 |
ミッション概要 | 高エネルギー電子線、ガンマ線等の宇宙線の到来方向およびエネルギーを観測し、宇宙暗黒物質の正体、宇宙から飛来する高エネルギーの電子・陽子・原子核の起源を解明する。 観測可能エネルギー帯域が広く、他国の衛星や国際宇宙ステーション(ISS)搭載の他国の実験装置に比べて、これまでにない最高レベルで高エネルギー粒子の選別とエネルギー測定が可能である。 テラ電子ボルトにおよぶ電子・ガンマ線、ならびにペタ電子ボルトにおよぶ陽子・原子核の高精度観測(世界で初めて)を目指す。 |
プロジェクトについて詳しくは以下を御覧ください。