CALETの観測により、テラ電子ボルト領域に至る炭素・酸素スペクトルの硬化を高精度に検出
記事公開日:2021.01.14
CALET は約4年間の観測データを基に、核子あたり 10GeV から 2.2TeV までの炭素・酸素スペクトルの観測結果を Physical Review Letters 発表しました。この結果は、これまで数種類の機器によって別々に観測されていたエネルギー領域を、 CALET によって初めて単独の検出器で観測することに成功したものです。このようなスペクトルの硬化は、陽子やヘリウムでも観測されていますが、まだその原因は未解明であり、炭素・酸素などの重原子核成分におけるスペクトル硬化の観測結果は、その原因解明に大きな貢献をもたらすことが期待されています。
早稲田大学リリース
https://www.waseda.jp/top/news/71524
JAXAリリース